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TOEFLか?IELTSか?

TOPICS
  1. IELTSについて
  2. 最初に大学のRequirementをチェック
  3. 点数の比較表を参考に
  4. どう勉強していくか?
  5. 筆者の場合

参考URL

 これまでに何度か、TOEFLとIELTSのどちらの方が受かりやすいですか?、という質問をお受けしたので、それに応える意味で、この項目を設けることにした。今まであえて取り上げていなかったのは、筆者がIELTSを一度しか受験していないことによる。ただ、何度か、この手のご質問をお受けするので、大学の要求しているテストを知ろう!で少しこのトピックについて触れていたのだが、改めて項目として取り上げてみた。
 と言っておきながら、どちらが受かりやすいか?という結論は、残念ながら出していない。というのも、個人による得意科目の差により、両テストの点数は大きく変ってくるし、何より、希望校がTOEFLとIELTSに対して、どのぐらいのRequirementを設定しているかに大きく影響を受けるからである。ここでは、「希望校がTOEFLとIELTSの両方とも認めている場合に、どういったことを考え、どういった勉強方法で進めていくか」、ということについて私見を述べておこうかと思う。
 
1.IELTSについて(再掲)
 いろんな英語の試験で述べていることなのだが、TOEFLについては、多くのサイトや情報源があるが、IELTSについては非常に少ないので、再度IELTSの試験について、わかっている範囲で少し述べたいと思う。
>>リスニング(30+10分)
 リスニングは30分とあるが、さらに10分の書き写しタイムが与えられる。つまり最初の30分は問題用紙などにメモし、残りの10分で解答用紙に写していけばよい。問題についても、リスニング前に読む時間が与えられるので非常に助かる。
 全体的な難易度もTOEFLに比べて簡単である。TOEFLと比べての難点といえば、
  ・ちょっとイギリス訛りっぽい英語で話す問題があり、少し聞きにくい。
  ・スペルを書かせる問題があり、間違えないように書く必要がある。
  ・文章を聞いて、TRUE、FALSE、NOT GIVENを選ばせる問題がある。
といったところであろうか。でも、やはりTOEFLよりは、「やりやすい」という印象を受けると思う。
>>リーディング(60分)
 これは予想に反し、非常に難しかった。60分で3文章、合計40問ぐらいに答えなければならない。はっきりいって時間が短すぎる。なんとか自分は仕上げることができたが、足りなかったという人が多いらしい。
 文章についても、TOEFLより難しいと思ってもらった方がいいだろう。一度読んだだけでは意味がいまいちつかみにくかったことを記憶している。覚悟してかかった方がよい。出題の3文章についても、大きな難易度の違いはなかったと思う。とにかく時間が足りない。
>>ライティング(60分)
 2問出題される。1問目はグラフが示されており、それを説明する問題。2問目はTOEFLのライティングと同じで、何かのトピックについて自分の意見を展開するような問題である。
 一般的には1問目に20分、2問目に40分かけるというのが王道らしいが、TOEFLに慣れた人なら、2問目をTOEFLの制限時間である30分程度で切り抜け、1問目の時間を稼いだ方がいいかもしれない。
 グラフの説明問題では、グラフ以外(例えばイラストとか)も出されることもあるようなので、注意したい。自分は、グラフの表現の仕方がよくわからなかったので、それぐらいは準備していった方がいいだろう。 しかし、なんといっても、問題は手書きであるという点だ。TOEFLはタイプライティングする人がほとんどで、もちろん自分もその一人だったので、手書きで文章を書くというのは非常に難儀だった。最初の文章の前や、行間を空けながら書いていき、後挿入をしやすくしておくのがコツかもしれない。
>>スピーキング(15分)
 現在、標準のTOEFLにないのが、このスピーキングである。自分が受けた東京会場では、リスニング、リーディング、ライティングが終わった後、教室の後ろの壁や廊下に受験者ごとのスピーキング割り当て時間が貼り出される。その時間に、同じ会場内の、スピーキング用のブースみたいなところへ行く。自分の場合は、試験時間の30分前に行って、他の人が終わるのを待っていた。
 前の試験者が終わると、試験官が部屋から呼んでくれる。「これから始めるので録音開始しますよ、いいですか?」みたいなことを最初に聞かれたと思う。そして、試験が始まる。
 まずは、自己紹介から、どこに住んでいるかとか、職業とかを聞かれる。それが2-3分だろうか?
 次に、紙に書いたカードを渡されて、そこに書いてあるテーマで1−2分のスピーチをするよう言われる。準備時間として1分程度の時間がもらえたはずだ。その後、スピーチをする。
 その後、そのスピーチ内容について、やや抽象的な質問を受ける。どんな音楽が好きか?という内容のスピーチであれば、「あなたはなぜその音楽を好きと思うのでしょうか?」といった具合に。
 そこから少し話をふくらませていくうちに、15分はあっという間に過ぎる。試験官の英語もわかりやすいので、そんなに緊張する必要はない。聞き逃したときに、「もう一度言ってください」とか「もう少しゆっくり話してください」とか、言える準備と勇気(余裕)を持っておくことが必要だと思われる。

2.最初に大学のRequirementをチェック
 まず、ここで注意しておきたいのは大学のRequirementである。下にも記すが、TOEFL250点に相当するIELTSの幅はだいたいのサイトで、7.0−7.5となっている。もし、ケンブリッジがRequirementを7.5に持って来ていたら、もちろん、TOEFLの方が自分にとって楽になっていたはずだ。このように、どちらが取りやすいかというのは、自分の試験に対する得意不得意に加えて、大学側が示すRequirementにも左右されるので、そこを注意されたい。
 さらに、詳しく注意するのは、総合点だけでなく、各科目あるいは全科目に対するRequirementである。ケンブリッジでは、TOEFLに関してはライティングだけ5.0というしばりを設けていたが、IELTSに対しては全科目に対して6.0という点数をしばりとして設けていた。もし、スピーキングなど一科目が極めて苦手ということがあれば、その科目に関してのしばりが「ゆるい」方のテストを受けた方がいい場合も多いだろう。

3.点数の比較表を参考にする
 TOEFLとIELTSに限らず、多くの英語試験に関して、点数の比較をしているサイトがある。
 ・アズフー(英語力検定試験レベル比較)
 ・英語館(各総合英語資格試験の英語力レベルの目安)
 ・スタディー・オーバーシーズ・ナウ(英語検定試験レベル比較表)
 ・英語タウン(英語検定試験難易度比較表)

 しかし、これらをご覧になってわかるように、たとえば「TOEFLのCBTの250点がIELTSで何点に相当するか?」という単純な問いかけに対しても、7.0か7.5の結論は出てこない。しかも、私がTOEFLで260点を取る直前に受験したIELTSでも、私は6.5であった。もちろん、IELTS用の勉強を1週間しかしなかったことを考慮すれば、7.0や7.5という数字はもっともらしいかもしれないが、いずれにせよ、7.0か7.5の結論は出てこない。つまり、この比較表は目安として用いるべきで、すべてのケースにあてはまるわけではないことに注意されたい。
 じゃぁ、何の意味があるのか?この表は希望大学の各試験(TOEFLやIELTS)に対するRequirementがどれぐらいのものかを確認するのに役に立つのである。
 たとえば、私の場合、ケンブリッジの他にインペリアルを第二志望にしていたが、ここのRequirementは、TOEFLで250点以上(ライティングで4.5以上)、IELTSで6.5以上(ライティングで5.0以上)であった。ここまで読んでいただいた方ならおわかりかと思うが、私のIELTSの結果(総合6.5全科目6.0以上)でもインペリアルならOKだったわけである。その時点では、TOEFLはまだ250点に達していなかったので、対象をインペリアルにした場合の結論は、「IELTSの方が受かりやすかった」、である。
 つまり、インペリアルを希望するなら、間違いなくIELTSを選んだ方が得策であったわけで、もし、対応表などを見ていたら、それが事前に推測できていたはずである。
 対応表や他校(他大学)のRequirementを照合し、自分の希望大学では、どちらの試験でより取り易いしばりを設定しているか、を見極めることが大事であろう。

4.どう勉強していくか?
 結論として、各科目ごとに比較すると、リスニングならIELTS、リーディングならTOEFL、ライティングは同程度、スピーキングは現在のところIELTSのみ、という現状であろう。
 両方勉強したいところだが、そんな時間はない。ということで、まずは受ける前に、点数の比較サイトや希望大学のRequirementをチェックして、どちらを選んだ方が受かりやすそうなのかを、検討をしてみることだろう。
 もし、希望大学への入学まで時間があるならば、両方のテストを受けることをおススメする。その結果と、前検討の結果を比べて、どちらを主軸に進めていったらいいかを判断したらいいと思う。
 ただし、たとえ1回目であっても、いずれの試験も、「どんな問題レベルか」、そして「どういった出題形式であるのか」、については前準備をしていった方がよい。TOEFLについてはPOWERPREPを、IELTSについては、ブリティッシュカウンシルで入手できる問題集Specimen Materialsをやればいいと思う。
 さて、その後、どちらを主軸に勉強していくかだが、どうしても決められない場合は、TOEFL中心に進めてみてはどうだろうか?というのも、IELTSは、受験料が1回あたり23100円(2004年12月現在)もかかるという問題点もあるが、何より、一度受けると90日間は次のテストを受けることができないという難点があるので、目標点をクリアするチャンスが少なくなってしまうからだ。だから通常は、TOEFLを中心に進めた方が、1ヶ月に1回のペースで受けられるので(ちなみに受験料は130ドル:2004年12月現在)、ベターなのではないか?と。
 ただ、もしお金が許すなら、TOEFL中心に進めつつ、IELTSも受けたいところだ。じゃぁ、そういった場合、両方の勉強をしなければいけないのか?完全に個人的意見だが、TOEFLの勉強をしていてもIELTSでいい点が取れる可能性は十分にあると思う。唯一、リーディングだけは、IELTS用にしっかりと勉強しておいた方がいいと思うが、それ以外は少しの手間をかけるだけで解決するのではないだろうか。リスニングは、難易度に関してはTOEFLの方が(おそらく)難しいので問題なく、IELTS用の勉強といえば、参考書を見て出題形式(どんな問題で、どんな答え方をさせるのか?)に慣れておくことだろう。ライティングは1問目のグラフの説明の文章に慣れておくこと、であろう。2問目はそのままTOEFLの勉強を活かせばよい。スピーキングは確かに簡単に勉強できないので問題だが、1回目の受験をしてどうしても自分にとってネックになりそうだと思ったら、英会話学校に行くか、ビデオチャットで提供している英会話コンテンツを利用するなどして、リスニングの勉強を兼ねて鍛えるしかないだろう。これらのIELTS用の勉強は、スピーキングを除けば、受験日の一週間前でも間に合うと思う(ただしある程度リーディングに自信がある場合)。  

5.筆者の場合
 自分の場合は、こんなことを書いておきながら、実はIELTSの方が受かりやすかったと思う。 まず最初に記しておくが、希望校であるケンブリッジ大学の大学院では、TOEFLでのRequirementは、総合で250点以上、ライティングで5.0以上に対し、IELTSでは、総合で7.0以上、全科目で6.0以上というものであった(2003.10からの場合)。
 TOEFL中心で進めた私が最も苦労したのは、リスニングの難しさに加えて、ライティングの5.0以上というしばりであった。苦手なリスニングの実力維持のためにリスニングの勉強を続けつつ、ライティングを5.0まで上げるというのが一苦労だった。
 一方、IELTSは、たった一週間の勉強にもかかわらず(もちろんコンスタントにTOEFLで245点前後が取れる実力はついていたが)、全科目で6.0以上、総合で6.5を取ることができた。しかも、リスニングが簡単であったのに、久々のスピーカーから流れる出題パターンに戸惑ったため、思うような点数が取れなかったことを考慮すれば、リスニングは7.0までは伸びそうな予感がした。ライティングも1問目の問題形式に慣れてしまえば0.5アップの6.5は結構早めに取れそうな気がした。そうすれば、総合で7.0もそう難しくはなかったかな?、と。
 もちろん、この考えは、2回目のIELTSを受けていないので、想像に過ぎないが、自分の先輩も、どうしてもTOEFLで250(当時はPBTなので600)が取れなかったが、IELTSを土壇場で受けて、なんとか7.0をクリアしたと言っていたし、たぶんIELTSの方が若干Requirementをクリアしやすいのではないか?と、いうのが個人的意見だ。ただ、巷には、逆の意見も多く見受けられたので、少し注釈を加えておくと、私のように「リスニングが苦手」「リーディングは比較的得意(といいながらTOEFLではいい点が取れなかったが)」という人には、IELTSの方が向いているのではないかと思う。
 ただ、すべて個人的意見、しかも、IELTSを一度しか受けていない者の個人的意見である。十分、ご自分の条件に照らし合わせて、ご判断されることをお願いしたい。

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